
東大寺大仏殿で行われたダライ・ラマ法王の講演会。会場は正倉院展や興福寺の国宝特別公開など観光客でにぎわう雑踏から隔離されたような大仏殿後堂広場という人目につかない閑散とした広場だった。カメラ、ビデオ、録音機、傘も持ち込み禁止。手荷物検査や金属探知機と搭乗手続きなみの検査の割にはなぜか携帯電話はOKだった。目の前で生ダライラマさんを拝見して肉声を聞かせて頂きちょっと感動した。
テーマは「縁起に基づき、平和と環境のためになすべきこと」

公式フィルムより拝借
現在のダライ・ラマ法王14世は、1935年チベット北部の寒村で農家の子供として生まれ、2才の時、13世の転生者として認定されました。1949年中国の侵攻を受け、若干16才で政治上の全権を担うように懇願され、最高指導者となりましたが、1959年に首都ラサで起こったチベット人民による民族蜂起を中国軍が残虐に弾圧したため、難を逃れて亡命せざるを得ませんでした。以来北インドのダラムサラに居住し、そこにチベット政権を再建しています。
いま、自分は75才となり過ぎ去った20世紀に属するもの。20世紀は物質的向上、科学技術の発達、片面では様々な惨事が起きて戦争で200万人以上の死者を出した。21世紀は互いに歩み寄り対話を通じて問題を解決する対話の世紀、平和の世紀として、対話と言う文化を育てて行くよう特に若い世代の人に認識してほしいと訴えた。 質疑応答で東大寺学園の高校生から「信頼される人間になる為にはどうしたらよいですか?」と聞かれ ①怒らない②自分に自信を持つ③正直な人間になる と明快に答えられた。

チベットは1949年に中国に侵略されるまで、約2000年にわたって、ずっと独立国家で独自性に富んだ豊かな文化、宗教、言語、膨大な文学作品、洗練された美術を育んできました。しかし、今そのすべてが中国政府の手によって完全に消し去られようとしています。中国は組織的に、チベットの文化や国家としてのアイゼンティティーを消し去り、中国風に作り変えようとしています。1949年以降、中国による政治的迫害、投獄、拷問、飢餓によって死亡したチベット人は人口の6分の一にあたる120万人以上。 また6000以上の寺院が跡形もなく破壊され、様々な文化施設も破壊されました。
現在の最大の危機は中国人の入植で、ビジネスの経営者は殆ど中国人が占めています。またアジアの主要河川の水源はすべてチベットにありますが、環境破壊もすさまじく、アムド地方森林の70%は禿げ山になり、希少性の高い鉱物資源などの採掘、有毒廃棄物の廃棄など、もぅ~好き勝手に破壊しています。
それでも法王はそんな生臭い話は一切されず、私は神ではありません、みなさんと同じ人間で一介の僧侶ですとお互いが多様性を認め合って、対話の重要性を切々と訴えられた。 思い出すにつれエエ話やった。この日を境に私は怒らないことを決めた。
尖閣問題はまだ逮捕時の二番ビデオの流出があるみたい。
選挙もない国が世界とまともに付き合えるとは思えない。劉暁波氏へのノーベル平和賞授賞式が中国の民主化のきっかけになり、法王がチベットに帰る日が来ることを願う。
NHKと朝日が報じないビデオ、天安門事件民主化運動プロパガンダ用に都合よく編集。